不可解な出来事。その②

そんな平凡な日々に、沸き上がる疑問、探検したくなる衝動を押さえきれない。一美を誘ったが気持ち悪いと断ってきた。よし、田代なら、田代は二つ返事で承諾、週末に二人で出かけることにした。本線から外れるその道はすぐにわかった。ここだよ田代。呼鈴押す応答なし。帰ろうか、振り向くと田代は例の窓を真剣な眼差しで見つめている、何かわかった?あれは、テレパシーの増幅装置、ナマケモノの頭に繋がってい他に思いつかない。あの電波棟は、この町に発信されているに違いない、なんの目的で?それは俺にも判らん。ただ言えるこたは、目的があっての事。山下おまえ心あたりないのか?俺、不思議にあの町に行くと、みんな他人とは思えないし、嫌いと思うこともなくなる。田代それだ。誰かが意図的に町民をコントロールしているんだ。他には?そう言えば、争いを見たことない。町中家族みたい。俺も科学者のはしくれだが、こんな事はダメに決まっている。山下はいいのか?そんなこと神への冒涜だよ!叩き潰すしか他にない。二人では無理、仲間を探そう。ナマケモノを保護する必要なもあるな、俺に任せろ。準備出来たら連絡する。
そして山下は田代と別れ、一美の実家に向かった。はたして、これは一美の父親と町長達、一部の人間が仕込んだものと考えられる。確かめることは出来ない。ただ一美だけには、話しておこう。きっと理解してもらえるはず!続く

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